乾燥ブース


塗装乾燥ブースに転用して利用されてる山善の食器乾燥機を使ってみる。
埃の心配もなく、タイマー設定で低温対流乾燥が出来る。これは有り難い。
クリア吹きつけ後に乾燥を開始。タイマー完了後に調べてみたら、クリアの
一部に亀裂が入ってた。塗膜の厚いトコで乾燥速度が速すぎたんだな。

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ガイアマルチプライマー


 

 

 

 

 

 

ガイアノーツ製、ガイアマルチプライマーを実験。
コレを塗れば従来塗装が剥離する材質であるポリキャップ、
ビニール、メタルに塗装しても剥げる事がないことなく可能
という夢のような品だ。

コンビニでもらった白地の薄い袋にプライマを塗り、
塗装膜としては厚めとなるガイアのシルバーサフを塗った。
プライマありと無しの部分に同程度塗り、乾いてから
グシャグシャに丸めて広げてみる。
プライマ塗った側は端のプライマ載ってなかった部分が
少々めくれたが、シワと同じ形になって何ともない。
プライマ無しの方は細かく亀裂が入って剥離している所もある。

 

 

 

 

 

 

 

厚手のビニール袋にて再度同様の実験をする。
塗ってからグシャグシャに揉んでみる。
プライマ有りの方は薄いビニール袋と同様にシワの形通りになってる。
塗装面はなんともない。端の部分はプライマが無かったのか割れた。
塗ってない方は全面がパリパリに剥がれてポロポロ落ちる。普通はこうだ。

 

 

 

 

 

ビニールでコレかよ!凄いぞ!ガイア脅威のテクノロジーを見た!
既存のプライマなどもう捨ててしまって構わない。
これからのプライマはこれを買うべきだろう。
ガンプラのポリ部品をプラ板で囲むとか材質置き換えなんて、
もうやんなくていいぜ。コレ塗って直塗装だ!

スタンピングリーフによるホワイトデカール作成


アルプス電気のマイクロドライプリンタが生産中止となり、
個人作成で白いデカールをこれから印刷する手はもう無い。

インクジェットで白を印刷する事は不可能であり、白い
台紙のデカール用紙を地道に切り出すという途方もない
労力が必要となった。単純な形状ならともかく、複雑な
形状の場合は気が遠くなる様な困難を伴う。
そしてインクジェットの場合貼り付け時にインクが溶けたり
亀裂が入って即パーになるという失敗も多々である。

そこで、最近知った、スタンピングリーフという加熱圧着箔に
よる白いデカール作成を思いつく限りの方法で試してみる。

スタンピングリーフの基本特性はレーザープリンタによる
トナー定着面に熱を加えて密着する。
しかし、箔のみを加熱によってクリアデカール台紙に密着
させる事は可能な性質がある。

レーザープリンタ、ドライプリンタ用の台紙にならそのまま
加熱圧着が可能だ。インクジェット用台紙には定着スプレーを
塗布すると圧着が可能となる模様。
加熱によって定着するため、下に敷く物が断熱材だったりすると
うまくくっつかないという事も多々発生する。
これを極力防止する為、熱伝導率に大変優れた銅板を下敷きと
して使った。

まず実験的にトナー面に文字を定着させてみる。
黒い文字にアイロンにて加熱しながら端からなぞる方法が
最もシワが発生しづらいので推奨する。
幾度も押さえるとトナー面以外の余計な箇所までくっついてしまう。
おまけにトナー面はどうみても「灰色」だ。白とは言えない。

 

 

 

 

 

各検証サイトで行われている反転抜きを試す。
白文字部分以外の周囲を撤去して、デカールへ写す方法だ。

 

 

 

 

 

確かに白いデカールが完成するが、文字の周囲はギザギザとなり
切り取るなどしないと、とても使えない。
おまけに成功する方が少ない。

 

 

 

 

 

水分を付着させてスタンピングリーフをシワがよらない様に
定着させるのはどうか?
トナーがついた面はコーティングされているため水を弾く。
白文字部分に水は染みこむが、アイロン熱で沸騰して気泡発生の
原因となる。これは余計ダメだ。

トナーに付着するのであれば、鉛筆等で描いた面に付着はしないか?
全くくっつかない。あくまでも熱処理されたトナー面にくっつく。

一定圧で加圧加熱ができるラミネータを通す方法。

アイロンでやるよりはマシな物が出来るが、ローラー面が完全な
水平を保っているというのは難しく、進行方向にシワが入ると、
どうしても余計な部分が残る。直す手立てがない。

これは小さくカットしても、大きなサイズでも発生する場合は出来て
しまう。

 

 

 

 

 

結果としては白の場合、形状の再現精度があまりに悪すぎる為、
とても使える代物ではない。デカールとしての使用可能な状態に
する作業自体が大変困難であり、膨大な失敗と修練を要する。
小さい物、複雑な形状ほど作成は困難になる。
簡単な物なら白台紙のデカール用紙を切った方がよほど早いだろう。
箔の性質がかなり脆弱なのと、透過率が高く下地のトナーを
透かしてしまう為、トナー面定着でこれを白デカールと言うのは
はっきり言って無理がある。
スタンピングリーフの他の色である、金・銀・といった下地に黒を
塗装するのが大前提な色なら、対象形状をトナー面印刷の上、圧着
作業にて使える為、白よりはマシな物が出来るのではないだろうか。
次の機会に試してみる事にする。